2011年10月22日土曜日

鉄道模型用自動運転システム「折り返し運転」

さて、前回実験を行った鉄道模型用のATOシステムを使用し、今回は折り返し運転を実験する。往復運転の場合には出力の制御はもちろん、極性の制御も必要になる。また車止めへの衝突回避の為の安全装置や車両位置の検出は慎重に行なわなければならない。

今回の実験ではエンドレス上で折り返し運転を行なったが、エンドレスを切った状態(直線)での折り返し運転も可能である。また車両の検出は通電している台車があれば可能なので、先頭車でセンサーが反応するため、車両の長さによる制限はない。

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2011年10月21日金曜日

鉄道模型、Nゲージ用自動運転の考察「模型用ATO制御」

さて、ATSシステムの実験で用いたギャップを用いた電位差検出式のセンサーを用いて、鉄道模型用の自動運転システムを考察してみたい。車両やレールへの改造が必要なく、レールに絶縁ギャップを設置するだけで車両の位置検出を行なうセンサーを用いる。

ギャップを用いることで、所謂デットセクションを造り出す。模型の台車や車輪が通過し、デットセクション側の電位変化を読み取り、車両の位置を検出する。


今回は閉塞区間を3カ所としている。最低三カ所ないとシステム上自動運転が出来ない。また各閉塞区間はかならず通過車両長以上でないと正常に作動しない。


自動運転の開始は実車のATOと同様に白いボタンを二つ同時押しで作動する。その他、各セクション毎の車両位置や調整機能を備える。

今回の実験ではとりあえず周回運転を行なったが、折り返し運転も可能なので、次の機会に紹介したい。

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2011年10月3日月曜日

鉄道模型用ATSシステムの考案「簡易型ATSテストタイプ応用実験」

さて、前回に引き続き、鉄道模型(Nゲージ)用簡易型ATSテストタイプの実験を行った。今回は応用実験として、ATSシステムの拡張性を考察してみた。

実験では、ヤード進入時のATS動作と複数センサの設置を実験している。双方の実験とも、センサの取り付け位置や進入方向に制限があるため、レイアウトはある程度制限を受けるが、十分使用に耐えうると考えられる。今後、プロトタイプを製作し、本格的な運用に耐えうるかも検討したい。


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2011年10月2日日曜日

鉄道模型用ATSシステムの考案「簡易型ATSテストタイプ実験」

さて、引き続き、鉄道模型用の簡易型ATSシステムの製作を紹介したい。前回の記事ではギャップを用いた車両通過センサを紹介したが、今回はシステムを構築し、実際に模型で実験を行った。

実験は上記の画像の様に、本線より分岐する行き止まりの線路で、左側にある車止めに衝突しないようなシステムを考察する。実車のATSでは車両自体の制動を制御しているが、今回はギャップを用いて、線路電源を制御する方式としている。

製作したのは画像のユニットで、車両通過の検出から線路電源の制御、また出力電圧の測定を行なっているシステムの中枢である。ほとんどの処理をマイコンで行なっており、部品点数は少なめである。

これは以前の記事で紹介した鉄道模型用効果音発生装置の試作品である。このユニットでATSチャイムや警告音を発生させる。

センサーはレールの絶縁ギャップを使用したもので、比較的簡単な構造なため、大幅なレールの改造や車両の改造は必要ない。ただ、検出できる車両の種類には制限があり、台車間が通電していない車両やBトレなど軽く、短い車両またM車単独など試用不可能がある。ただし、フェイルセーフにより、車両を検知出来ない場合には線路電源がOFFになるので事故は防げる。


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2011年10月1日土曜日

鉄道模型用ATSシステムの考案「車両検知センサーの実験」

さて、前回の記事で紹介したギャップを用いたセンサー方式で実際に実験を行ってみた。ギャップ間を台車が通過した際に、ギャップ間が通電することを利用し、マイコンで電圧を読み取り、車両通過の有無を検出する。

絶縁ジョイナーを設けてレールにギャップを作る。レールや車両への改造は必要ない。またギャップの左右にはフィーダー線路を設置し、検出とレールへの電源供給を行なう。

配線はパワーパックからの出力をユニット経由で線路に接続、またATS作動区間(ATSによる通電管理区間)にもフィーダーを設置する。このシステムでは向かって左側に進行する場合にのみセンサーが働き、通過を検出できる。よって、左側が行き止まりの線路において、衝突防止システム、簡易のATSシステムを設置することができる。


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