2011年1月23日日曜日

PWM電車運転コントローラA-miniタイプver1.10でBトレを動かしてみる(バンダイ動力車とKATOの動力車を使用)

さて、以前より製作、販売を行なっている「PWM電車運転コントローラA-miniタイプver1.10」であるが、そのコンパクトな筐体はBトレとマッチしていると思う。そこで、今回はバンダイのBとレインを動かしてみる。

Bトレは阪急9000系をNゲージ化(バンダイのキットにて改造)し、中間車には同じくバンダイから出ている「動力ユニット2」とKATOのBトレ動力ユニットを使用し、2M2T編成とした。なぜ2つのモータ車を利用したかというと、やはりモータ音をより大きく出すためと重量を上げるためである。特にBトレは軽いので、重りを追加する事は必須だ。


・コントローラの主要緒言
機能:
逆転スイッチ
パイロットランプ(LED)
KATOフィーダー互換コネクタ
DCコネクタ
出力調整用つまみ

性能:
入力:ACアダプタ(12V1.0A)、ACアダプタ内に保護回路あり
出力:パルス出力、保護回路あり(ポリスイッチによる自己復帰タイプ1.0A)
制御方式:PWM制御(疑似VVVF制御による、駆動音再現機能6音収録)

特徴:アルミケールを用いて、小型軽量化を実現。操作面を均等に位置し、操作のし易さと見栄えを追求。6種の駆動音を再現(201系、EF210、E501系、E231系、東京メトロ03系、京成3400系チョッパ車)。低速走行モードにより、実車に近い運転が可能。

ご意見、ご感想があればお気軽にお問い合わせ下さい。またブログにて紹介しているコントローラの一部は店舗またはこだわり電車運転台ストアにて販売もしております。是非、ご検討ください。

2011年1月20日木曜日

ご好評を頂いております「PWM電車運転コントローラCLタイプ」を量産中

さて、去年の10月から販売をはじめましたCLタイプですが、その操作性と収録駆動音の多さから大変ご好評をいただいております。現在も販売を継続しておりますが、ストアページでは在庫を切らしております。ご利用のお客様にはご迷惑をおかけ致しますが、手作りで一台ずつ丁寧に製作しておりますゆえ、ご理解とご協力をお願い致します。


手作りで製作しておりますので、大量生産また低コストでの提供が出来ないのが現状です。また一台製作するのに数時間程度を要します。また部品在庫、調達の都合上、1〜2週間程度の納期を頂いております。

また当方は新製品の開発や既存製品の検査、日々の雑用をこなしておりますので、気長にお待ち頂ければ幸いです。新しい鉄道模型の遊び方を日々模索しておりますので、ご意見、ご感想があればお気軽にお問い合わせ下さい。またブログにて紹介しているコントローラの一部は店舗またはこだわり電車運転台ストアにて販売もしております。是非、ご検討ください。

2011年1月18日火曜日

DCCに関する情報は「鉄道模型DCC情報室」まで

さてこの度、DCCに関する情報を別のブログから発信する事としました。DCCに関しては国内での普及が遅れている様にも思えます。是非、ブログをご覧頂き、DCCシステムの利点や面白さをご理解頂ければと思います。

鉄道模型DCC情報室

またオリジナルのDCCファンクションデコーダの紹介や開発事例なども更新して行く予定です。よろしくお願い致します。

2011年1月9日日曜日

PWM電車運転コントローラで阪神9300系東芝製IGBT素子VVVF駆動音を再現してみる

さて、今回も電車の駆動音を再現してみる。ご依頼があった「阪神9300系東芝製IGBT素子VVVF駆動音」の再現である。



使用機器

主要緒言
電源:12V1.5ACアダプタ付属、ただし出力は最大1.3A
出力:0~12V(デューティ比0~70%)、最大電流1.3A
出力コネクタ: KATOユニトラック互換
大きさ:135mm×75mm×49mm(突起物含まず)
保護回路:ACアダプタ内蔵の過電流遮断回路、基板上のポリスイッチによる過電流遮断(1.3Aで遮断)

ご意見、ご感想があればお気軽にお問い合わせ下さい。またブログにて紹介しているコントローラの一部は店舗またはこだわり電車運転台ストアにて販売もしております。是非、ご検討ください。

2011年1月8日土曜日

DCC車載型ファンクションデコーダ(灯火制御)とパケットモニターの試作

さて、年明けから引き続きDCC用機器の試作を行なっている。前回から車載用のファンクションデコーダ(ライト制御専用)の開発を行なっているが、やはりNゲージに搭載するにはさらなる小型化が必要となってきた。ただし、汎用部品またはある程度の大きさの部品を使用するために、ぎりぎりのラインが勝負となる。HOゲージであれば案外余裕なのだが。

最初の試作からだんだん小さく設計をしているが、マイコンはDIPパッケージの20PINなので、これより小さくすることは不可能であろう。ただ、出力回路や周辺回路を出来るだけ簡略化し、コンパクトな設計を心がける。

デバッグ中の様子。DCCパケットの確認やCV値の書き換え、消費電流や機能のチェックを行った。この後車載用のデコーダを設計したが、ある程度の大きさだったために、車載にはだいぶ苦労した(・・;)


パケットモニターはブロードキャストアドレスの受信はもちろん、特定パケットを拾う為のフィルタ機能や最大128個の通信を記録出来る様にして、パケットの状態を監視する。デコーダの機能をチェックする上でも重宝する。そもそもKATO社製のE231系東海道線・新宿湘南ラインはDCCフレンドリー製品なので、対応デコーダであればワンタッチでDCC化できる。ただ、今回は自作を目的とし、またコスト面でも市販品より大幅に抑える事に成功した。

主な機能
①2桁/4桁アドレスに対応
②CV値変更はダイレクトモードにて変更可能
③F0によるヘッドライト、テールライトのON/OFF、進行方向自動認識(14,28,128ステップ動作に対応)
④室内灯はF1〜F4のボタンに対応可能(初期設定はF1)
⑤CV値のリセット機能(出荷状態に戻す事が可能)
⑥CV29の変更により、進行方向切替に対応

ご意見、ご感想があればお気軽にお問い合わせ下さい。またブログにて紹介しているコントローラの一部は店舗またはこだわり電車運転台ストアにて販売もしております。是非、ご検討ください。

2011年1月5日水曜日

車載用DCCファンクションデコーダの開発「室内灯、ヘッドライト、テールライト専用デコーダ」(DCC decoder for Locomotive Function "interior lights, headlights, taillights decoder")

DCCのパケットを解析して、マイコンで自作のデコーダを設計、試作してみる。AtmelのAVR Tiny2313(DIPパッケージ)を使用しているので、入手性もよくまたコストパフォーマンスも高い。モータ車以外にデコーダを搭載していくとお金がいくらあっても足りない。しかし、自前で製作するとデコーダの単価は以外と安い。今回は500円以内で収まっている。

今回は車載用に出来るだけ小さく作ってみた。しかし、Nゲージではちょっと厳しいかもしれない。HOゲージでも車内に収める事は出来るが、ちょっと目立ってしまうかもしれない。DIPパッケージなので、厚みもそれなりにあるので、使用するマイコンの選定が必要だ。

ヘッドライトとテールライトは2本の配線で、交互の出力が可能だ(つまりヘッドライトユニットに直結出来る)。また室内灯制御の機能も含めてF0とF1でライトコントロールが出来る。進行方向の自動認識はもちろん、各種制御モードに対応している。

主な機能
①2桁/4桁アドレスに対応
②CV値変更はダイレクトモードにて変更可能
③F0によるヘッドライト、テールライトのON/OFF、進行方向自動認識(14,28,128ステップ動作に対応)
④室内灯はF1〜F4のボタンに対応可能(初期設定はF1)
⑤CV値のリセット機能(出荷状態に戻す事が可能)
⑥CV29の変更により、進行方向切替に対応

主要緒言
大きさ(突起物を含まず、高さは最大値):幅15mm×長さ65mm×高さ10mm
出力機能:最大電流20mA、電圧5V、LED接続時には200〜500Ωの抵抗を接続
配線:入力2線(レールから)、出力4線(LED1+、LED1-、5V、LED2)

2011年1月3日月曜日

自作DCCファンクションデコーダのCV値書き換え(アドレス書き換え)DCC Function decoder rewrite my own CV value (address rewriting)

さて、前回の記事で紹介した自作のDCCファンクションデコーダだが、デコーダのアドレス書き換えが出来ないと不便である。そこで、今回はNMRAの規格に出来るだけ沿ってプログラムをしてみた。ただし、今回使用したAVR Tiny2313ではプログラム容量に制限があり、サービスモード(Service Mode)の中でもダイレクトモード(Direct Mode)とページモード(Paged Mode)のみをサポートしている。

CV値の書き換え(アドレスを含む)はサービスモードでなくても、オペレーションモードで書き換え可能だが、アドレスが分からなくなった場合に困るので、サービスモードを追加した。拡張アドレス(4桁)にも対応しているので、汎用性は高い。



また車載用のファンクションデコーダとしての機能も実験を行った。動力車以外の車両用にヘッドライト(Headlights)、テールライト(taillights)、室内灯(interior lights)などを制御出来る機能を持たせた。進行方向による切替はもちろん、14、28、128ステップの動作モードにも対応し、機能としては十分だ。

コマンドステーション、ブースタ:MRC社製PRODIGY EXPRESS DCC
車載デコーダ:NCE社製N12SR
使用車両:KATO社製E231東海道・新宿湘南ライン基本セット
自作ファンクションデコーダ:Atmel AVR Tiny2313

ご意見、ご感想があればお気軽にお問い合わせ下さい。またブログにて紹介しているコントローラの一部は店舗またはこだわり電車運転台ストアにて販売もしております。是非、ご検討ください。

2011年1月1日土曜日

DCC用パケットモニターと自作ファンクションデコーダの試作(About DCC packet monitor & Function Decoder)

さて、新年が明けて早々だが、本題に入ろう。昨年年末よりDCCの話題に触れていたが、本年はDCCからはじめてみる。

DCCに関する説明は他のサイトや書籍にお任せする。ここでは、ちょっとした応用をしてみたい。とにかく、DCCは命令(Digital command)をレール間に流す事により、機器を制御している。まず、この命令を読み取る必要がある。規格の仕様を読めばある程度のことは記載されているが、実際にはどうなっているのかを見る必要がある。そこで、手始めにパケットモニター(Packet Monitor)を製作してみた。
使用したのはAtmelのマイコンでAVR Mega644Pでレール間の電位差を検出し、パケットつまりデータを受信する。受信した情報はLCDに出力し、レールにどのような情報が流れているのかをチェックする。

次に製作したのが、簡易ファンクションデコーダである。4つのLEDをOn/Off出来る機能を持つ。
使用したのはAtmelのマイコンでAVR Tiny2313で給電もレールから行なう事が出来るため、配線はレールからの二本のみで良い。



コマンドステーション、ブースタ:MRC社製PRODIGY EXPRESS DCC
車載デコーダ:NCE社製N12SR
使用車両:KATO社製E231東海道・新宿湘南ライン基本セット
自作パケットモニター:Atmel AVR Mega644P + LCD
自作ファンクションデコーダ:Atmel AVR Tiny2313

ご意見、ご感想があればお気軽にお問い合わせ下さい。またブログにて紹介しているコントローラの一部は店舗またはこだわり電車運転台ストアにて販売もしております。是非、ご検討ください。

2011年明けましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

さて、去年の最後の記事にも書いたが、今年はDCCからはじめてみたいと思う。DCCに関する説明は諸先輩方のHPや書籍に任せるとして、先ずは実際に動かしてみたいと思う。

①機器の準備

まず、DCCをはじめるにあたって、デコーダやコマンドステーションを購入する必要がある。国内ではKATOが唯一?、販売を手がけているが、同じものを揃えても面白くないので、海外から購入してみる。円高なので今が買いか?

②デコーダの取り付け
今回はKATO社製のE231系東海道線・新宿湘南ラインにデコーダを取り付けてみる。取り付けるのはNCE製「N12SR」で基本的なモータ駆動用デコーダである。ファンクションは2系統あるが今回は車内灯にのみ使用する。

③機器の設置
購入したDCCシステムはMRC社製のもので、ブースターは「PRODIGY EXPRESS DCC」、キャブ(コマンドステーション)は「Prodigy Express Cab」である。購入した製品はキットになっており、説明書(もちろん英語)とACアダプタ(日本国内でも使用可能)が同封されており、すぐにでも運転が可能だ。

④アドレスの設定
まず、デコーダのアドレスは「3」が初期値となっているので、これを分かり易いものに変えておく。最初に導入したDCCデコーダなので「1」など。

⑤運転を楽しむ
レールへの配線を「Main track」にして、「LOCO」ボタンを押す。
「1」と打ってEnter(青いボタン)を押す。
「F0(ライトのボタン)」を押すと室内灯が光る。
「Direction」で進行方向を切り替え「THROTTLE」を時計回りに回して行くと模型が動き始める。